夜のクラゲは泳げない

SPECIAL

スタッフインタビュー #3
美術監督 金子雄司インタビュー

この作品に参加が決まったときのことを教えてもらえますか?

金子雄司(以下:金子):竹下監督からオファーをいただき参加することになりました。竹下監督とも動画工房さんとも一度もお仕事をご一緒したことがなかったので、どんな感じなのかワクワクしていましたね。企画を聞いた時には動画投稿者を目指すというのは自分にとってファンタジーな世界だなと感じていたので、どういった表現をしていくかというのも楽しみでした。

気になるキャラクターや設定を教えてもらえますか?

金子:自分が絵を描く側なのもあって、気になるのはまひるですね。クリエイティブに対して悩む姿は他人事ではない気がしていました。あとは今の時代だからこその設定を持つキャラも出てきたり、全体的にリアルなキャラ作りをされている印象です。

ヨルクラの作業を進める上で意識されたことはありますか?

金子:夜の渋谷と若者という風景が上手く混ざりあった姿が表現できたらいいなと考えていましたね。今流行っている写真集を監督に見せていただいたんですが、あえて昔の写真機で撮られたような写真だったんです。それが物珍しさもあり若い世代に人気だと聞いて、そういった質感も入れられると面白いなと考えていました。

ここは注目して欲しいというところはありますか?

金子:自然体で見える渋谷の街並みですね。今回の美術はなるべく紙と絵の具で作業するようにしています。デジタル的に足し算で描いていくというより、引き算の中で成立する渋谷の街並みを見ていただきたいですね。

ズバリ、この作品の魅力について教えてもらえますか?

金子:女の子たちの成長物語を渋谷という近い場所でリアルに描いているところですね。超能力者とか特別な力を持っていない等身大の女子高生たちの日常を身近に感じていただければと思います。

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