夜のクラゲは泳げない

SPECIAL

アフレコアフターインタビュー #12
光月まひる・伊藤美来 & 山ノ内花音・高橋李依

演じられたキャラクターの変化は?

伊藤美来(以下:伊藤):まひるは変わったというか、潜在的にあったものをちゃんと表に出せるようになったと思います。こうしたい、ああしたい、みたいなのをJELEEのみんなと一緒にいたことで出せるようになったりとか、友達といて安心感を覚えたりとか。大きな挫折とか、色々なことがあって、大きく成長できたんだなと。少し達観しているようなところもあるので、大人の視点を持つことができているのかもしれないですね。でも、まひるが思っていた嫌な大人の落ち着きみたいなのじゃなくて、みんなと一緒だからこその自分らしさや視野の広さを持つことができたのかなと思っています。

高橋李依(以下:高橋):花音としてはやっぱりお母さんとの確執から開放されたというのが大きな変化だと思っています。パッと変わりましたということではなくて、花音の中にずっとあったものから解き放たれたような感じですね。

気になるキャラクターや設定は?

伊藤:みー子です。

高橋:(笑)。

伊藤:最終回までいいママであり、いいアイドルであり……

高橋:かっこいい、馬場静江。

伊藤:(笑)。精神力も凄いし、本当に強い人間だなと思いましたね。娘の亜璃恵瑠ちゃんも良い子に育つんだろうなぁと思っています(笑)。1話からずっと出てたのもあって、作中で輝き続けていたキャラでしたよね。私もそんなみー子を見て、まだまだ夢を見れる、頑張れるなと思えたりします。みー子に共感された方もたくさんいたんじゃないかなと思っていますね。

高橋:キャラではないんですけど、印象的だったのは渋谷ですね。

伊藤:私も渋谷のことちょっと好きになったよ。

高橋:わかる!

伊藤:少しサブカルで近寄り難いようなイメージを持っていたんですけど、この作品を通してすごく好きになった感じがします。

高橋:うん、わかる……やっぱり渋谷ですね! 今は宮下パークにもふらっと行きたくなる時があるくらいです。

伊藤:せっかくだから渋谷でイベントとかやって欲しいよね。

高橋:ね! やってほしい!

伊藤:今後の展開に期待しています(笑)。

収録はいかがでしたか?

伊藤:もっとやっていたかった……

高橋:わかる……

伊藤:終わってしまうのが寂しかったですね。

高橋:めちゃくちゃ寂しい……終わらないで欲しかったけど、このエピソードはやらないといけなかったと思います。

伊藤:花音が、みんなが救われる12話だったんですけど、積み上げてきたものをみんなで出すことができた最終回だったと思いますね。この関係値があったからできたことなんじゃないかなと。

高橋:うんうん。終わりたくない、本当それに尽きます。最後の流れ的にまだ先が出来そうな感じしましたよね?

伊藤:まだいけるよ。物語のはじまりと終わりにまひるのモノローグがあったわけなんですけど、もう一回モノローグからはじめればいいわけですよ(笑)。

高橋:そうだよ! やれるよ! モノローグをやって、続きをやりましょう!

伊藤:(笑)。

高橋:スタッフの方たちがこの作品に全力を詰めてきたのはわかっているので、これ以上を望むのは失礼かもしれないんですけど、どうにか続きができないかなとは考えちゃいましたね。

伊藤:作中のJELEEはこれからも活動を続けていくと思うので、私も見守りたいです。

高橋:生き続けて欲しいですね。

収録の中で印象的なことはありましたか?

伊藤:みんなで一つのステージを作り上げて、いろんなキャラも出てきたりで凄く大団円だったなと思うんですけど、やっぱり終わりたくない気持ちもあって、いろんな感情が入り混じった収録だったなぁと思っています。その中でも最後のモノローグは何度もテイクを重ねました。みんな先に終わって去ってしまったので、最終的に一人だけ居残りでしたね(笑)。

高橋:そうだったんだ!

伊藤:(笑)。最後のモノローグは1話の最初のモノローグと繋がっているので、その時のお芝居や気持ちと12話かけて経験してきた気持ちを走馬灯のように思い出しながら、そこからどう変化したのかを表現しないといけないなと思ったんです。JELEEみんなが明るい未来を見たんだって視聴者のみなさんに思ってもらえるモノローグにしたかったので、特にこだわったところでしたね。

高橋:花音の方は12話の中でかなり勝負どころみたいなものが多かったように思っています。特に歌を歌うまでのエスカレーターを降りているところは、心拍数が上がっていく感覚とか、歌に対しての恐怖とか、ワンカット毎に花音の心境を丁寧に描いてくれていて。12話はそういった瞬間瞬間での感覚を確かに感じながら収録させてもらいました。あと、まひるにもちゃんと会えたのが嬉しかったです。終盤にかけて、お話の中だけじゃなくて収録も個別だったりが多かったので、実際離れていた時間が長かったんですよ。だから、最終話に4人揃って収録できて本当に良かったです。

伊藤:うんうん。

高橋:やっぱりこの12話のためにずっと走ってきたな、と改めて思いました。

注目して欲しいシーンは?

伊藤:ライブシーンってどうなってるんだろうね?

高橋:確かに!

伊藤:今の時点では完成したものを見れていないのですが、絶対綺麗になっているはずなので、楽しみにしています。あとは花音とエスカレーターですれ違うところ。あそこは注目して欲しいですね(笑)。

高橋:可愛かったよね! 突然のコミカルシーン(笑)。

伊藤:急にヨルクラ感が凄くでていて(笑)。

高橋:でてたでてた(笑)。

伊藤:終盤シリアスが多かった分、序盤のようなコメディ感が戻ってきた感じもあるので、そこも是非見ていただきたいですね。

高橋:あと私はライブシーンでJELEEちゃんがどうやってモニターに映るのか、ちょっと気になってますね。最新の技術がアニメでどう表現されているのか楽しみです。

これからのJELEEでやりたいことはありますか?

高橋:二期でしょ!

伊藤:二期は絶対(笑)。

高橋:あと……映画?

伊藤:劇場版(笑)。映画になると海外行きがちですよね。でもJELEEはみんないきたいところバラバラそう。

高橋:確かに。そこでもまたひと悶着あって楽しそうだよね(笑)。

伊藤:めいちゃんがまず調べて、予約してくれて。

高橋:予約は任せるのやめようよ(笑)。

伊藤:(笑)。「ここ大丈夫?」みたいな民宿とかに泊まることになっちゃって。

高橋:確かにそれはそれで楽しそう。

伊藤:冒険な感じするね(笑)。

高橋:(笑)。でもひたすら走り続けた12話だったので、すごく普通な日常も見たいです。

伊藤:カフェで喋ったりしてるのいいよね。

高橋:ミニアニメで駄弁ってるだけでいいので見たいですね! 先を考えると欲望が止まらないです(笑)。

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