夜のクラゲは泳げない

SPECIAL

アフレコアフターインタビュー #11
光月まひる・伊藤美来 & 渡瀬キウイ・富田美憂

演じられたキャラクターの変化は?

伊藤美来(以下:伊藤):終盤にきて、まひるは自分自身への理解度が高まっているなと感じました。他人に合わせてばかりだったまひるは壁にぶつかりつつ、段々と成長しているんですよね。11話では地元の元クラスメイトたちに向かって「キウイちゃんはそういう子じゃない」と自分の意見を真っ直ぐ言える姿に、まひるは成長したんだなと思いました。キウイちゃんともっと距離が近くなったからこそ言えたのかな、という部分もあるんですけど。昔のまひるだったらできなかったなぁと思います。

富田美憂(以下:富田):キウイは自分の芯がはっきりしているんですけど、自分の好きを貫きたいのに周りから否定されてきたことで、殻にこもってしまっていた部分があったんですよね。
アフレコを続ける中で、その殻を破れたら、きっと凄く強くなるんだろうなと思っていました。それが今回の11話を通して、一枚も二枚も三枚も一気に破っていったような気がしています。ずっと子供の心を持ち続けてはいるけど、いい意味で大人になれた回だったのかなぁと思いました。

気になるキャラクターや設定は?

伊藤:まひる的にははじめて対峙することになったメロちゃんですね。車で一緒になって話をするんですけど、まひるはメロちゃんの話すことをあんまり否定したりしないんです。そんなの綺麗事だよねと受け入れているまひるが大人びて感じられましたね。そんなメロちゃんがどうなっていくのかは気になっています。

富田:私は小春ですね。キウイと小春の友達関係が良いなと思っていて。年齢も違う不思議な友達だけど、キウイは彼女の生き様に憧れていると思うんです。台詞の端々からも彼女に対するリスペクトが感じられるので、この友人関係の続きをもっと見たいなと思っていますね。

収録はいかがでしたか?

伊藤:11話はJELEEがみんな別々の収録だったので、ゲーセンのシーンも一人だったんです。でもさっきそのシーンを見せて貰うことができたんですよ。

富田:えぇ! いいな、私も見たい。

伊藤:めっちゃ良かった! めっちゃ良かったんですよ、キウイの叫びのシーンが特に良くて。台本で4、5ページの長台詞なんですけど、全部が全力で想いが叫びに乗っているのがわかるんです。そうだよね、強くなったねって、まひるとしても私としても心を揺さぶられました。

富田:私自身、キウイに共感できる部分が多いというお話を何度かさせていただいているんですが、今回はそれがより顕著だった回だと思っています。私は中学生の時にこの業界に入ってお仕事を始めたんですけど、やっぱり早退したりお休みしたりとか行事も参加できませんでした。なのであんまり友達もできず、普通校だったこともあって知らない生徒から陰口とかも言われていて……
そういうのもあって、学生時代は今までの人生で一番しんどかった記憶があるんですよ。11話の収録をするにあたって、台本を貰ってからの一週間はずっと胃が痛いなぁと思いながら過ごしていました(笑)。でも、キウイに魂を吹き込むためにその経験があったんだと考えたら、感慨深いシーンだなぁと今は思っています。
あとは美来さんが先ほど話題にあげてくださった叫びのシーンは、やった後に動けなくなってしまって、長めの休憩をいただきましたね。そのくらいキウイと自分をリンクさせて演じることができたので、役者冥利に尽きるなぁと思いました。

注目して欲しいシーンは?

富田:冒頭で棒付きの飴を舐めるシーンがあるんですけど、収録にあたってスタッフさんが実際にそれを持ってきてくれたんです。いざ舐めながら収録したら、意外に大きくて台詞がよく聞こえなくなってしまって。いい感じに聞こえるまで舐めては録るを繰り返していました(笑)。

伊藤:(笑)。

富田:なので本当に飴を咥えている感じになっていると思います!

伊藤:えー!楽しみ。

富田:(笑)。

伊藤:まひるとしては最初と最後ですかね。最初は雪音に自分の絵の好きなところを聞かれて、答えられないところ。それから、キウイちゃんの格好良さを見たときにまひるも私もああなりたいという気持ちが生まれて。キウイちゃんが殻を破ったからこそ、最後にまひるも殻を破れたんですよね。そこの感情の動きを是非見ていただきたいなと思います。12話に繋がっていく流れにも注目していただければ。

終盤に向けて、アフレコの雰囲気はいかがでしたか?

伊藤:終盤に限らずなんですけど、とても楽しかったです。毎週スタジオに来るのが楽しみになるくらい、みんなに会えたり掛け合いができるのが嬉しくて。家で台本を読んでいても、みんなの声が勝手に再生される感じでした。
でも休憩中はJELEE4人で喋ったり、それぞれ何かしていたりと結構自由でしたね(笑)。

富田:現場ではやっぱり美来さんと李依さんが空気を作ってくださっていて、それに私と美由利ちゃんが乗っかるような感じでした。私は今、一緒に収録していた3人に凄く興味が湧いていて、もっとこの人たちのことを知りたくなりました。

伊藤:可愛い(笑)。

富田:(笑)。そういう意味でも仲良くなれて嬉しいですね。放送までにもっと仲良くなりたいです。

伊藤:もっともっと4人で色々楽しんでいきます(笑)

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