夜のクラゲは泳げない

SPECIAL

アフレコアフターインタビュー #9
渡瀬キウイ・富田美憂 & 高梨・キム・アヌーク・めい・島袋美由利

演じられたキャラクターの変化は?

島袋美由利(以下:島袋):めいは7話くらいまで、ののたんとその他みたいな考え方でみんなと接していたようなところがあったんです。それが今はまひるさんとかキウイさんとか名前をちゃんと呼べるようになって、少しずつ仲間たちに関心を寄せるようになりました。世界が開けてきたんだなぁ、と感じています。

富田美憂(以下:富田):キウイはお当番回だった3話から少しずつ変わってきたな、という印象がありますね。3話の最後でキウイがまひると会う時、髪がピンク色にしていたのに凄く共感したんですよ。私も高校まではロングにしていて、卒業を機にバッサリと切って、役者一本で頑張ろうって決意したんです。キウイも髪の毛をピンクっていう特徴的な色に染めたのは、イメチェンすることで前向きになろうって気持ちがあったんだろうなと思いました。それ以降は一皮剥けたキウイの姿を毎回見られるようになったんじゃないかなと感じています。

気になるキャラクターや設定は?

富田:今はめいかなと思っています。まひるや花音とは二人きりで話す機会があったんですけど、めいとは今まで一度もないんですよね。

島袋:確かに私も気になっています。今までなかったですし。

富田:特に二人がプライベートでどんな会話をするのか気になっていますね。JELEEの活動中は結構喋ってますけど、プライベートは見えないなぁと。

島袋:二人でいると沈黙していても大丈夫そうな感じで、老夫婦みたいなところがありますよね。

富田:まひると花音のストッパー的な役割もあったりして、割とJELEEを客観的に見ているポジションの二人は大人っぽいなと思えたりしますね。

島袋:キウイちゃんとめいの大人っぽさって、結構方向性が違うんですよ。めいはののたん以外の他人に興味がなかったから、冷静でいられる部分があったのかなって。

富田:JELEEはみんな一人の時間が長かったこともあって、色々通じるところがあるのかもしれないですね。

島袋:そうかもしれないですね。

収録はいかがでしたか?

島袋:しんどい……

富田:しんどい……

島袋:今までのまひるの過程だったり、花音ちゃんの抱える寂しさを見てきたからこそ、二人がぶつかってしまうのもわかるなぁと。お互いがお互いを信頼して今まで歩んできたからこそ、花音ちゃんはまひるが何を言われたら傷つくかっていうのを、心の奥底ではわかっていたんじゃないかなって。それを口に出してしまった花音ちゃんのやりきれなさを強く感じました。

富田:そういうのもあって、普段キャスト陣は和気あいあいとしているんですけど、今日の収録は凄く静かだったなって感じましたね。いつも李依さんが会話の中心になってくれているんですけど、すごく集中されていたんです。テストが終わった時もちらっと横を見たら李依さんが深呼吸していて、今日の空気は違うと感じましたね。

島袋:私はなんだかその空気に耐えられなくて、一回ブースの外に出てしまいました。

富田:だからいなかったんだ(笑)。

島袋:そのままいたら二人を思って泣いてしまいそうだなと思いまして。つい逃げてしまいましたね。

富田:想いがこもった素晴らしいシーンでしたね。

※1李依さん 山ノ内花音役の高橋李依

注目して欲しいシーンは?

富田:やっぱり終盤の花音の感情が一気に出てくるシーンですね。テストが本当に凄い演技だったんですが、最終的に本番じゃなくてテストが使われるという珍しいことがありました。

島袋:本当に全てをぶつけられているような演技で、聞いている私もビリビリと来るような感じを覚えました。

富田:私もビリビリと感じましたね。

島袋:早くみなさんに聞いて欲しいなと思いました。

富田:この9話を見て、視聴者のみなさんはどんな気持ちで来週まで過ごすんだろうと考えてしまいますね。

島袋:これまでEDの導入ってポップだったりオシャレだったり楽しい感じだったので、余計にずしりと来そうな感じがします。

収録で気をつけたところは?

富田:今回はまひると花音が凄すぎて、二人が作った空気感を壊さないよう一心で臨んでいました。

島袋:テストでお二人の演技を一度聞いた上で本番に臨むわけですけど、それを引き摺ってしまわないように気をつけていましたね。先の展開を察した演技にならないようにと。あとは全体的にシリアスなので、ふざけられるところはできるだけやってみようという気持ちでした。

富田:めいがまひるに雪音さんの説明をする所はいつものめいで安心できました(笑)。

島袋:(笑)。

富田:そこからの落差で、視聴者のみなさんも戸惑っていただけたら(笑)。

これは譲れないというこだわりはありますか?

富田:月に一回、かかさずネイルサロンに行くことですね。もう三年くらい続けています。

島袋:え、凄い……お休みなしですか?

富田:お休みなしでやってる。

島袋:強い爪ですこと……

富田:そう、ペラペラにならないの。

島袋:えー! それは凄いですね。

富田:爪を可愛くしてると、強くなれる気がするんですよね。

島袋:テンション上がりますよね。

富田:そうそう(笑)。結構時間もかかるんですけど、仕事のモチベーションも上がるし、オシャレは強さって感じで続けています。

島袋:私のこだわりは、7時間寝ることですね。6時間以上寝ないと、声の調子が出なくって……逆に男の子役を演じる時は逆に6時間睡眠にしているんですけど。

富田:聞いた話ですけど、寝ている時にしか声帯って回復しないらしいですよ。

島袋:じゃあ、声優として正しいことをしていたんですね。

富田:理にかなってる。

島袋:本当は寝られるなら10時間寝たいんですが、そうすると少し頭が痛くなってしまうので……8時間寝られれば身も心もスッキリするんですけど、自分の時間を作るために7時間にしています(笑)。

二人で一緒にやりたいことはありますか?

富田:今まで仕事でご一緒することは多かったんですけど、ここまで距離の近いことはなかったので、お友達になりたいです。

島袋:私もお近づきになりたい。

富田:(笑)。私、結構人見知りなんですけど、結構頑張って絡みに行ってます。

島袋:私も「絶対に今週は美憂ちゃんって呼ぶ」って意気込むんですけど、いざその時になると「お疲れ様です!」ってなっちゃってます。

富田:この前、今度からタメ口で来るって言ってくれたのに……

島袋:あ!

富田:私は頑張って李依さんにタメ口で話しています。

島袋:まずは仲良くなるところからということで……来週会った時に絶対美憂ちゃんって呼びます。

富田:やった!

島袋:最近ようやく目を合わせられるようになったので……

富田:仲良くなったら水族館や宮下パークに行きましょう。

島袋:むしろJELEEのみんなで行きたいですね。

富田:二人一組でロケとかになったら、私たちが組むことになると思うので、その時は楽しみ尽くしたいと思います(笑)。

島袋:(笑)。

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