夜のクラゲは泳げない

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スタッフインタビュー #7
撮影監督 桑野貴文インタビュー

この作品に参加が決まったときのことを教えてもらえますか?

桑野貴文(以下:桑野):竹下監督と何度かお仕事をご一緒した縁があって、参加することになりました。参加が決まってすぐに企画書用のビジュアル作成になりましたね。街中にクラゲをたくさん入れるみたいなのから始まって、4人の女の子と夜の渋谷というビジュアルを活かせるようにいろいろと試行錯誤をしていた感じです。竹下監督が求める絵を作れるかというプレッシャーを感じていました。

気になるキャラクターや設定を教えてもらえますか?

桑野:キャラクターはみんな特徴的な格好をしていて、魅力的ですよね。リアルだけどアナログを感じられる背景の中でそんな女の子たちが動いているという世界観がとても良いと感じました。その中でも好きなのはめいですね。一見地味に見えなくもないけど、お洒落な要素が取り入れられているのがポイントだと思います。

ヨルクラの作業を進める上で意識されたことはありますか?

桑野:アニメの映像ではまず背景があってそこに色彩を馴染ませていくんですね。撮影はそこに合わせた陰影をつけたりするのが仕事なんですけど、今回は単純に色を馴染ませるのではなくて、あえて背景から浮き立たせることで画面を魅力的に見せるという作り方をしています。馴染ませすぎると埋もれてしまう場合もあるので、馴染ませすぎずキャラを魅せるという形ですね。今回はこれまでやってきた作業と違うことを求められていると感じた部分もあって、そういう部分を大事にしています。

ここは注目して欲しいというところはありますか?

桑野:本作ではスマホだったりPCにモニターワークスだけではなくて、イラストレーターのイラストだったり、竜ヶ崎ノクスの3Dモデルだったりが表示されるんですね。それが複合しているのが成立した画面作りには注目していただきたいです。
あとは撮影で服に模様を張り込んだりもしてるので、そこも見ていただきたいですね。

ズバリ、この作品の魅力について教えてもらえますか?

桑野:楽しそうにしている4人の女子高生たちの日常に癒やされるところでしょうか。あとはクリエイターとしての悩みを乗り越えていく姿に共感してもらえる作品だと思っています。

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